【荒川区】荒川区歴史的名所探訪。松尾芭蕉「奥の細道」編。
荒川区には歴史的名所が多くあり、松尾芭蕉の紀行および俳諧「奥の細道」の出立の地と言われています。今回は「奥の細道」ゆかりの地をめぐりました。
1689年(元禄2年)松尾芭蕉は門人河合 曾良(かわい そら)を連れ江戸深川を出て、船に乗って千住大橋に渡ります。千住大橋が「奥の細道」矢立て初め(出立の地)となります。矢立てとは携帯用の筆記具のことを意味します。地域最大の氏子を誇る素盞雄神社には奥の細道矢立初めの句碑があり、全国俳句大会を始め様々な俳句興隆事業が行われています。
素盞雄神社にはかつての千住大橋を模した美しい小さな庭園があります。観光客に人気のスポットです。
庭園には鯉が泳ぎ、夏は涼を求める人々や子ども達に人気です。
庭園の小さな橋には「奥の細道」の一文が掲げられています。現代語訳にすると『この句を旅の記の書き初めとして、やはり道ははかどらない。人々は途中に立ち並んで、後ろ姿が見える限りはと思って見送っているのだろう。』という意味です。松尾芭蕉と見送る人々。江戸時代のその光景が思いしのばれます。
参考文献 フロンティア古典教室
こちらが現在の千住大橋です。素盞雄神社から徒歩3分の所にあります。
千住大橋は隅田川にかかり写真手前が荒川区、写真奥が足立区です。そのため矢立て初めの句が読まれたのは荒川区と足立区の二つの説があります。墨田区南岸なら矢立て初めの地は荒川区です。北岸なら足立区ということになります。
素盞雄神社から南千住駅に向かいます。南千住駅ロータリーには松尾芭蕉像があります。遠く見ながら筆を持つ松尾芭蕉像です。長旅に出ようとしている松尾芭蕉の心情が伝わるようです。
たくさん歩くとお腹がすきますね。素盞雄神社から南千住駅ロータリーまでの地元の人々に通称コツ通りと呼ばれている通りや、南千住駅ロータリー付近には地元の人々に人気の飲食店があります。荒川グルメも楽しめますよ!感染予防、熱中症対策をしてお出かけくださいね。
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